タクシー運転手に興味はあるものの「若くないと始められないのでは」「何歳まで働ける仕事なのか」と年齢のことで迷っている方もいるかもしれません。タクシーの仕事は、経験や年齢よりも安全運転とお客さんへの気配りが評価されやすい仕事です。本記事では、タクシー運転手を始められる年齢や何歳まで働けるのかなどをご紹介します。
タクシー運転手は何歳から始められる?
タクシー運転手になるには、普通免許だけではなく「二種免許」と呼ばれる特別な免許が必要です。この免許には年齢や経験の決まりがあるため、そこを理解しておくことが大切です。
最短で始められるのは21歳から
タクシー運転手は、二種免許を取得してから初めて仕事ができます。この二種免許は、普通免許を取得してすぐには受験できません。取得してから一定の期間が過ぎていないといけないため、結果的に最短で21歳からタクシー運転手になることが可能とされています。
高校を卒業してすぐに働きたいと考えても、まずは普通免許を取り、そこから年数を重ねる必要があります。
普通免許を持ってから「3年以上」が条件
二種免許を受けるためには、普通免許を取得してから3年以上の運転経験が必要です。この決まりは、安全にお客さんを乗せる責任の重さを考えて設けられています。
たとえば、18歳で普通免許を取得した場合、そこから3年たって21歳になれば二種免許を受験できます。一方で、30歳や40歳で普通免許を取得した人でも、そこから3年が経過すれば年齢に関係なく挑戦できます。
社会人になってからでも十分間に合う
タクシー運転手は、学生のうちから目指す人よりも、社会に出て別の仕事を経験してから転職する人が多い職業です。営業職や製造業、接客業など、まったく別の業界からでもスタートしやすい点が特徴です。
年齢よりも「これから頑張りたい」という気持ちや安全運転への意識が重視されるため、20代後半や30代での転職も珍しくありません。
二種免許の費用を会社が負担することが多い
二種免許の取得には、教習所に通う必要があり、数十万円の費用がかかることもあります。しかし、多くのタクシー会社では、入社後に会社負担で取得できる制度を設けています。
この仕組みがあることで「お金の心配で挑戦できない」という不安を減らせます。年齢に関係なくスタートしやすい環境が整っている点も、タクシー業界の魅力のひとつです。
タクシー運転手は何歳まで働ける?
「始められる年齢」と同じくらい「いつまで働けるのか」も気になるところです。ここでは、法人タクシーと個人タクシーの違いも比較しながら見ていきましょう。
会社勤めの場合は定年後も働けるケースが多い
タクシー会社に所属して働く場合、多くの会社では60歳から65歳前後で定年を迎えます。しかし、定年になったからといって、すぐに仕事ができなくなるわけではありません。
ほとんどの会社では再雇用制度があり、65歳を過ぎても働き続けられます。中には70歳を超えても現役で活躍している人もおり、体力や健康状態に問題がなければ長く続けやすい仕事といえます。
個人で行う場合は75歳までが目安
個人で行う場合はいわば自営業のような形態になるため、会社の定年はありません。ただし、営業を続けるための許可には年齢の目安があり、一般的に75歳までとされています。
そのため、個人タクシーの場合はこの年齢がひとつの区切りといえるでしょう。ただし、個人を引退した後に再び会社に戻り、法人タクシーとして働く人もいます。
タクシードライバーの平均年齢は?
実際に働いている人の年齢を知ると「自分の年齢でも大丈夫かどうか」の参考になります。以下では、平均年齢について見ていきましょう。
平均年齢は50代後半と高め
タクシードライバー全体の平均年齢は、50代後半といわれています。そのため、若手ばかりの職場ではなく、落ち着いた年齢層が中心です。
この数字を見ても「若くないとできない仕事ではない」ということがわかります。むしろ、年齢を重ねてから実力を発揮しやすい職業ともいえるでしょう。
年齢が高めな理由は「転職組」が多いから
平均年齢が高い理由のひとつは、タクシー業界に転職してくる人が多いことです。一般企業を定年で退職した後に再就職先として選ぶ人や別の業種から思い切って転身する人もいます。
これまでに積み重ねてきた社会経験や人との接し方が、そのまま仕事に生かせる点が、長く続けやすい理由になっています。
何歳からタクシードライバーになる人が多いの?
タクシー運転手になるタイミングには、ある程度の傾向があります。ここでは、何歳からタクシードライバーを始めた人が多いのかについて紹介します。
多いのは40代後半から50代
タクシードライバーの平均勤続年数などから考えると、40代後半から50代でこの仕事を始める人が多いと考えられます。体力もまだ十分にあり、これまでの仕事の経験も豊富な年代です。
定年まで同じ会社で働くイメージが変わりつつある中で「次の仕事」として選ぶ人も増えています。
年齢よりも大切なのは「続ける力」
タクシーの仕事は、歩合制が多く、働いた分だけ収入に反映されやすい仕組みです。そのため、年齢よりも「まじめに続けられるかどうか」が結果を左右します。
また、お客さんとの会話や対応には、人生経験が役に立つ場面も多くあります。若さよりも、気配りや誠実さが評価される仕事といえるでしょう。
まとめ
タクシー運転手は、最短で21歳から始めることができ、健康状態に問題がなければ60代、70代まで働ける仕事です。平均年齢も高く、若さよりも安全意識や人柄が重視される点が特徴です。40代、50代で転職して活躍している人も多く「年齢が高いから無理」とあきらめる必要はありません。働ける期間が長く、再雇用制度も整っている会社が多いため、将来を見据えた働き方としても注目されています。タクシードライバーに興味のある方は、まずはタクシー会社の求人をチェックして、自分に合った働き方を探してみましょう。
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